Europa Universalis: The Board Game 開発日記#1
概要
ボードゲーム版EUの開発日記初回。日本語ページがなさそうだったので年始で暇だし翻訳してみる。
今回はマップの見た目やプレイ可能な国家について。
EUボードゲーム 開発日記#1
挨拶は省略。
もうご存知の方もいるかも知れないが、我々Paradox InteractiveはAegir Gamesと共にEuropa Universalisを卓上に戻す*1という壮大なプロジェクトに乗り出している。
ゲーム版を少しでも知っている人であれば分かると思うが、EUは様々な特徴を備えた複雑なゲームだ。従って、ボードゲーム版EUが提供するべき幅広い選択肢をプレイヤに提供する壮大な4Xボードゲームもまた様々な側面を持つことになるだろう。*2
本開発日記では一度に1つあるいは複数の特徴を取り上げていく予定だ。
今回の開発日記で取り上げるのはマップの概要。これはボードゲーム版EUの主要プレイ領域であり、ここで軍事衝突・交易・探索・外交行動の結果などが展開される。
マップボード
はじめに注意しておくと、画像中に写っているものはあくまで本ボードゲームの試作版で使われているものであり、したがって今後変更が加えられ、最終的に製品版ではよりディテールが追加されることになる。とはいえ、EU4プレイヤであれば見覚えのあるマップだとすぐに気付くのではないだろうか。
主要マップでは欧州及び地中海地域をカバーしている。マップ左側に小さく挿入されているのが北米・南米・アフリカ・アジア・オーストラリアだ。このことから推測する人もいるだろうが、ボードゲーム版では欧州諸国をプレイ可能な国家として注力していく。プレイヤビリティの観点から、ボードゲーム版はゲーム版に比べ範囲を少々狭くする必要があるためだ。ゲーム自体の名前もEuropa Universalisだし。しかしながら将来の拡張では世界のその他の箇所を取り上げることもあるかもしれない。
更に言うと、マップをより小さく分割することでより小規模のシナリオや少ない人数でプレイすることも可能になるだろう。
領域とプロヴィンス
マップは領域(area)と海域(sea zone)に分割される。各領域内にはプロヴィンスが存在し、所属する国の紋章でマークされている。軍隊は領域内にて移動及び戦闘を行い、またプロヴィンスを所有することで税収、人的資源、勝利点などを獲得することができる。領域内での戦闘に勝利すれば当該領域内の敵対勢力のプロヴィンスを占領することができる。神聖ローマ帝国国境もマップ上で表示されている。領域、プロヴィンス、国家はすべて最終版では名前を持つことになる。領域の境界線の幾つかは多少変更される可能性があり、またプロヴィンスも追加される予定だ。
またマップ上に交易ノードと交易路を見つけることができるだろう。これらのプロヴィンスは富の集積に当たり異なる方法を提供する。領域の中には境界線が山によって構成されているものもあり、これは軍事ユニットの移動を制限する。
プレイ可能な国家
グランドキャンペーンの通常のセットアップでプレイすることのできる国家は、バランス調整の観点から欧州列強に限定される。これら国家のプロヴィンスは金枠付きの紋章で他と区別されている(それ以外は銀枠)。プレイ可能な国家は以下の通り:フランス、イングランド、カスティーリャ/スペイン、オーストリア、ポーランド=リトアニア、カルマル同盟、モスクワ大公国/ロシア、オスマン帝国。
各列強には固有のイベントまたヴィクトリーカード*3が存在する。しかしながらマイナー国家でプレイできるシナリオも多数用意されるし、こういったシナリオでは全く異なるゲームを体感することができるだろう。これらシナリオに関しては将来の開発日記にてより詳細な情報をお伝えする予定だ。
プレイヤが操作する国家用に、各国家の領土の現在の所有者を示すためプロヴィンス・トークンが使用される。
次回は列強1カ国あるいは2カ国をより詳細に紹介しようと思う。ボードゲームの外装も公開する。
*1:訳注:元々Europa Universalis自体がPhilippe Thibautというデザイナーによるボードゲームだったようだ。
*2:訳注:うまく訳せず。"Accordingly, an epic 4X board game that offers the players the wide variety of options and choices that an EU board game should, will also have a lot different aspects to it."
*3:訳注:EU4と同様であれば、特定の条件を満たすことで獲得できる称号のようなもので、各国家のスコアに貢献する。